北アフリカというのは歴史的にフランスの植民地支配にありました。
その影響もあって、フランス語が日常的に使われる地域が多くあります。
アルジェリアでは伝統的なイスラム音楽のドラムなどを基本に置きながらも現代音楽との融合がおこりました。
アルジェリア出身の歌手KHALIDのヒットソングのうちの一つ
SAHARAというアルバムにおさめられた「AICHA」という曲はアラビア語とフランス語の2か国語の歌詞が一曲に入っています。
KHALIDの曲AICHA
ここにKHLAIDの曲のAICHAの曲がありますので聞いてみてください。
公式KHALIDさんのAICHAのMVもあったのですが、映像の趣味がまったく好みにあいませんでしたので、載せるのはやめます.
かわりに、カバーされているものが雰囲気がよかったので載せます。
歌を聞きながら歌詞を見たい方はこちらのものがオススメです。
AICHAの歌詞について
AICHAの歌詞の内容は「正統派」なラブソングといってもいい内容になっています。
アイシャという女性を想う一途な思いが歌詞全体を貫いています。でもちょっと恋愛の理想に酔っている世界観とも取れます
繰り返しの部分には、なかなか振り向いてもらえないのかなと思われる歌詞があります。
アイシャ 僕のいうことを聞いてよ
アイシャ 行ってしまわないで
アイシャ 振り向いて
アイシャ 僕に答えて
アイシャというのはアラブ女性の名前なのですが、なかなか簡単には男性に振り向かない様子がうかがえます。
これも自分が想う女性は簡単にはなびくような女性であってほしくないというような?理想の形なのかとも思えます。
現実アラブ世界の恋愛模様
私の知っているアラブ世界でのエジプトの恋愛模様ですが、結婚は人生の一大事です。
恋愛というのは結婚にいたるまでの道のりとしてかなり真剣に行われていて、アラブ人同士での結婚までの流れというのはかなりステップが決まっています。
男性側に求められる条件は、男性側がマンション=住む場所を用意して ちゃんとした職に就いているということです。
女性側は男性側の用意したマンションに備えつける家具一式をそろえるなど双方半分ずつ住む場所を用意することができるのが理想です。
しかし、財政的に双方が困難な場合、条件がちゃんとそろうまで何年も婚約のままの状態であったり、賃貸でとりあえず結婚を進めるなどフレキシブルな部分もあります。
なので、若いうちに結婚できる男性というのは比較的裕福だということになります。
そんな好条件な男性を見つけた場合女性の側もかなり熱心に結婚に同意します。
結婚前には一年ほど「婚約」という期間が双方の両親の合意のもと行われ、お互いの財政状況などがシビアに観察され、さらに結婚する両者の相性などもしっかりと見極められます。
い
くつもの困難を乗り越えて
アラビア語の歌詞の部分です。
انت عمري وانت حياتي
エンティ オムリー ワ エンティ ハヤーティー
君は僕の人生そのもの、君は僕の命そのもの
かなり一途に一人の奥さんを思い続けるというカップルが誕生します。
離婚のゆるされないカトリックと違いますので、もし万が一性格の不一致などがあった場合は離婚ができます。
3度までは同じ人との再婚もできるという(不思議)なイスラム式の結婚です。
男性がムスリムの場合は奥さんは、キリスト教徒、ユダヤ教徒の場合婚姻が可能です。
仏教徒は多神教とみなされるので結婚する相手とはみなされません。
なので日本人女性が「無宗教」もしくは「仏教徒」な状態の場合「イスラム教」に改宗することが求められます。
アルジェリアの歌手KHALIDについて
アルジェリアのオランという地域でうまれた歌手のKHALIDは別名「ライの王様」といわれています。
RAI というのは1920年代にアルジェリアで生まれた伝統的なイスラム音楽のドラムと現代音楽が融合したものです。
「AICHA」の曲も独特なリズムをもっていることが聞いてみるとわかります。このRAIというスタイルは1980年代には世界的なジャンルとして定着していきました。
編集後記~お知らせ
アラビア語に興味あるけど、どこからどう始めればいいのかわからないというかた、おすすめのコーナーがあります。
毎日アラビア語フレーズを準備中のメルマガに興味のある方はこちらから(近日スタート予定)