どの国にも、「おふくろの味」といわれる料理があると思います。
日本では、肉じゃがなどといわれますが、どうでしょうか。
おふくろの味のなかにも、毎日でてくるような「お味噌汁」もあれば、たまに出てくる茶碗蒸しのときもあります。
今日はエジプトの「おふくろの味」であるマハシについてです。
エジプトのおふくろの味「マハシ」
マハシというのは、野菜で味のついたお米を包み、スープで煮て作る料理です。
マハシのお米をつめるときに使う野菜には、なすび、ピーマン、キャベツ、ズッキーニ、ブドウの塩漬けの葉が代表的なものになります。
ちょっと喧嘩をしたときなども、その人の大好きなマハシを作って出すだけで仲直りができてしまうことも度々です。
ちょっと元気のない心に元気を取り戻す料理といってもいいのかもしれません。
エジプトのソウルフードについての記事
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マハシの巻き方
キャベツとブドウの塩漬けの葉はほんの少しですが、テクニックが要求されます。
家庭、地域や国によって葉を使うマハシの「細さ」は違いますがやはり、葉をきっちりと美しく巻くことが必要です。
トルコの料理屋さんで見かけたマハシは極細のものがありました。
エジプトの家庭でみかけたキャベツの葉のマハシは指一本ぐらいの太さに巻くのが一般てきなようでした。
大きなお鍋に、きっちりとそこから細いマハシを並べていく様子は気が遠くなります。
料理を作るときのレシピはエジプトでは全部 1キロ単位で書かれているので最初みたときは驚きました。
日本ではグラムです。
油などもエジプトのレシピでは 1カップ単位でかかれています。
日本ではCCです。
くりぬき型のマハシ
野菜のなかに空洞を作って、お米を詰めるタイプのマハシは「巻」型のマハシよりは若干テクニックがいりません。
ズッキーニなどの中身はくりぬいたあと捨ててしまいます。
なすびも同様に、中身はくりぬいて捨ててしまいます。
野菜の栄養というのは皮にあるので、皮の部分をしっかりつかうのは栄養的にもよさそうです。
なすびをくりぬく専用の道具があるのですが、日本ではありませんので、細目のにんじんの皮むきなどを使います。
ここでほんの少しテクニックがいります、できるだけ皮は薄く残すのです。
頑張って皮をうすーくうすーく残すようにくりぬいていると、「ブス」といってなすびの底に穴が開いてしまうことがあります。
そんなときは、穴からお米がでてしまわないようにくりぬいたなすびの中身をちょっと詰めておきます。
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中身のお米はいろいろ
中身につめるお米の味付けは本当に様々です。
レバノンではひき肉をいれたり、お米はなしでひき肉オンリーのところもあります。
エジプトでお目にかかったレシピはお肉なしで、トマト味ベースにたくさんのハーブをいれて香をよくする方法のものでした。
شبت (発音 シャバット) ディル
نعنع (発音 ナアナア) ミント
この二つをたっぷりと入れるととても香のよいお米が野菜の中で炊きあ上がります。
アラビア語のレシピ
アラビア語のレシピを検索するときには、[マハシ + 使いたいお野菜の名前]を入れるとたくさんの動画がでてきます。
محسي (マハシ)
بتنجانプティンガーン なすび
كوسةコーサ ズッキーニ
فلفل اخضرフィルフィル アホダル ピーマン
ورق عينبわらっ アイナッブ ブドウの葉
كرنبコロンブ キャベツ
このレシピはブドウの葉のものです