ティムさんがどういう経緯でたくさんの外国語を学ぶようになったのかということを話しています。
外国語を学ぶということの楽しさ、外国語を学ぶということはどういうことなのかの一つの答えを教えてくれます。
この「Breaking the Language Barrier 」というタイトルはTEDの原題です。
17か国語を話すときくと、この人はどうやって外国語を覚えたのだろうか?
とまず疑問に浮かぶのではないでしょうか?
ティムさんの外国語学習の道のり
最初に外国語を学んだのは学校でのフランス語で単語は覚えたけれど、流暢に話すということはなかったといっているので、意外です。
この「学校でのフランス語」というのは自分で学ぶ意味が見つかっていない状態で言葉を学んでいる状態だと思います。
アメリカだったら外国語の授業は、コミュニケーション中心の教え方なのかな?と期待しましたが、もしかしたら日本の英語教育とあまり変わらないのでしょうか。
次にティムさんは中東問題に興味をもって、ヘブライ語を学び始めました。
ヘブライ語のラップ音楽を聞いて歌詞を覚えたり歌ったり。
チャットを利用して、ヘブライ語話者と話したりもします。
そうしたら!一つの言語を理解できるベースができたことを体感として持つことができたそうなんです。
語学の学習というのは、文法書をいったりきたりだけではなく、こうやって音と親しんだり、じっさいに使ってみることがとても大切です。
相互学習システムと独学
ティムさんの外国語学習ほうは「独学」をベースにしています。
自分の学習のスタイルの中でトライ&エラーをして自分の中で、これは覚えやすいというのをつかみながら進んでいきます。
単語を忘れてしまわないようにするために、実践したキケロの記憶術の方法はおもしろかったです。
こちらの本のなかにも、キケロの記憶の宮殿について
書かれています。
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決定的に語学学習の仕方がかわったのは、ネイティブと実際にやり取るする体験を積んだことだというのはとても納得します。
自分の発音が少し違うのを、何度もネイティブの人が一緒に発音してくれる。
こうやって相互に学習をするというのはなにかエネルギーの交換でもしているような体験だと思います。すごく熱気がわきます。
そして語学が身につくスピードが違います。
アラビア語が話せるようになったとき、ちょうどティムさんのようにネイティブの人と日本語の交換レッスンを何度もしていました。
フランスでも語学の交換レッスンが盛んだと聞いたことがありますが、日本語ペラペラのフランス人が多いのもそのためでしょうか。
どうして外国語を学ぶのか
言葉は文化と深く結びついているので、言葉を学ぶことは相手の文化を知ることになる。
だとすると、言葉を学ぶということは自分の考え方のなかに、新しい考え方や世界観を取り込むことをしているといえそうです。
隣の外国人
ティムさんはNYに在住で町を歩くだけで世界中の言語と出会うことができるといいます。
そういったことは、日本でももうすでに起こっています。
私の住んでいるのは名古屋の端っこのほうなのですが、まったく日本語の話せないインドネシアのお子さんが新入生としてやってきました。
インドネシアのお子さんのお名前がカタカナで書かれています。
アミーラ・アブドルマリク さんです。(仮名)
アミーラというのは、姫、アブド 僕 マリク 王
(マリクというのは神を別名で呼ぶときの名前でもあり、アブドルマリクで、神の僕という意味になります。)
インドネシアの宗教はイスラム教なので、お名前もアラビア語由来の事があるのだと解かります。
異文化との出会い
日本の学校へ通っている以上アミーラちゃんは日本語の学習がこれから必要になってきますが、アミーラちゃんがインドネシアから来た事やそのことで回りの人がインドネシアについて知るような機会はあるのでしょうか?
異文化理解とか異文化コミュニケーションというとなんだかよくわかりません。
できればめんどくさそうだし、関わり合いにならないほうがいいのではと思う気持ちのほうがしょうじき大きいです。
でもアミーラちゃんのことをうちの子供に話したり、アミーラちゃんのお母さんと学校であったときに、話しかけてみたりするのは最初の一歩かなと思いました。
最後に
外国語を学んでいると、その国の国の文化もわりとすんなりと「そういうものなんだ」とまず受け止めることができるという経験を何度もします
。
すべての人が学ぶべきとかそういうものではありませんが、もし機会があったら身近な外国語について一つでも二つでも知ってみると、絶対面白いですよ~と声を大にしていいたいです。
しかも具体的に何とは言いずらいのですが、心に良い効果をもたらします。
TIM さんのお話しはこちらのビデオで聞くことができます。