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カテゴリー:アラビア文化シリーズ

サラーム
 

アラビアニスタのライラです。
 

本の整理整頓をしている時にまだ読んでいない本が出てきたので、読んでみることにした『イスラム金融』についての本です。
 

前回の読んだどころまで 
  ↓

 

 

・前回の内容で印象に残っているところとしては、イスラム金融の仕組みは、日本にいる人が使っている銀行のシステムにかなり似ている。
 

・本が書かれた2007年の時点でイスラム金融の成長率は15パーセント、分野によっては25%から40%に達する。
 

『イスラム金融』の第一章を読んで一週間たった

 

 

気になるところ現在のイスラム金融ってどうなってるの?伸び率がすごいということだったけど、日本の金融の中にもないか影響があるんだろうか。
 

イスラム金融ってなんだろう(まだここのところがよくわかっていませんので引き続き)
 

気になっているので、現在のイスラム金融について情報に触れた時に理解ができるように、まだ読んでいなかった第二章を読むことにしました。
 

 

第2章 利子を用いない金融の仕組み

 

利子を用いない場合はどうやって金融の仕組みを回していくんでしょう、と疑問がわきます。だったら早く読まないとわからんでしょ。
 

それに対して、P49にはこのような記述があります。
 

”利子と呼ぶ部分はないにせよ、イスラム金融には金融取引全体でみれば利子に相当するような部分があることが多い

(「カルド・ハサン」と呼ばれる無利子の資金貸借は例外。)”

 

 

利子に相当するような部分があると聞いて、相当するような部分ってまだよくわからないけれど、まあ利子みたいなものって金融システムにはやっぱりかかせない?
 

 

ここ!?「カルド・ハサン」って、、、もしかしてこれが一番イスラム金融っぽい仕組みなのかもしれない。でも専門用語過ぎてやっぱりわからないことだらけ。
 

 

第二章の出だしから頭がぐるぐるしてきました。
 

本の中にはイスラム金融概念の基本類型で、どうやって「金利」という概念を回避するかについてすっきりと図で説明してありました。
 

ゴロゴロとアラビア語のような専門用語でてきましたけれど、現在の通常の金融で使われているしくみとほぼ変わらない仕組みなんだそうです。

 

『イスラム金融』で出てきた専門用語メモ

 

専門用語
 

・ムラバハ
 

売り手と買い手の間を銀行が仲介し、一定のマージンを上乗せしてから買い手に転売する。
 

利子ではなくて、一定のマージンという仕組みが用いられている。
 

P54

ムラバハ取引では、金融取引約定時に購入対象物が特定されている。

本取引きは、実態を伴う取引(資金対資金のみでない取引)となり、シャリア適格なスキームとなる。

 

 

金融という苦手な分野を知るきっかけになっている『イスラム金融』

 

 

こんな感じに、ムダラバ、ムシャラカ、イスティスナ、イジャラ、と専門的な考え方が丁寧に説明がされていきます。
 

 

 

普段金融の仕組みなど積極的に触れていない人にとっては金融の仕組みってなんだろうと知るきっかけになっています…
 

 

今日の感想

 

 

ここはイスラム金融の基礎的な部分なので、すこしゆっくり目に見ていきたいなと思いました。
 

経済についてのYouTubeを見ながら今日は終わりたいと思います。
 

余力のある人は一緒に、TEDのソーシャルエンタープライズについてのお話を聞いてください、このビデオのメッセージは
 

 

「自分がこうなったらいいなという世界を考えながら手持ちのお金や時間を使っていくことが社会が変わっていくきっかけになります」ということでした。

 

 


 

 

それではまた

サラーム
 

 

アラビアニスタのライラです。
 

 

ゴールデンウィーク中にクローゼットの上の方に積み上げてあった本を整理整頓しようと思っていました。

 

 

しかし、一度興味をもって購入した本なので本の山を動かしているうちについつい

 

 

ついついまた読みだしてしまったりしました。
 

 

全然片付きませんでした。

 

 

山の中から出てきた本で、読んでなかった本まで出てきました。
 

 

 

 

今月読む本にします。

タイトルは『イスラム金融入門』
 

 

著者:吉田悦章さん
 

 

出版社:東洋経済新報社
 

 

どんな本なのかざっと目次に目を通してみましょう。
 

 

第1章イスラム金融の急成長とその背景
 

 

第2章利子を用いない金融の仕組み
 

 

第3章イスラム金融の歴史地理学
 

 

第4章日本のイスラム金融

グローバル化へのキャッチアップに向けて
 

 

難しそうな本だったらすぐに眠たくなるかもしれないなと思いながら

第1章からよみはじめました。
 

 

でもこれがけっこうおもしろい内容だったんです。
 

 

イスラムと聞いてぱっと思い浮かべるイメージとは直結しないのがイスラム金融であり
 

 

非イスラム教徒でも理解できる、一般的な金融についてとさほど変わりがないというようなことでした。
 

 

そうなんだ~と思いながら読み進めていきます。
 

 

そしたらイスラム金融を端的に表す言葉にものすごいガチな考え方があらわれていて学びが深まりました。
 

 

とにかく一章を読んで印象的だったのは、イスラムの金融市場の伸びが当時で15パーセントほどで、特定の分野においては45~50パーセントの伸びともいわれていたことです。

 

 

だったら、この本が書かれてからだいぶ時が流れているので、日本にもなんだかアラビアっぽい名称の銀行やら金融サービスあるかな、とあまり得意でない分野の知識を総動員してみたけれど。
 

 

近所にあった銀行さんがが移転して、不便になるな~という情報しか頭に浮かんできませんでした。
 

 

(金融分野にまったく詳しくないことと、そういった情報に接していないので、
 

最新の情報についてはもっと新しいソースを当たってみてください。今後またそういった情報に触れた場合はブログでシェアするかもしれません。)
 

 

それでも日本に在住のイスラム文化の方々は確実に増えている印象があります。

 

 

この間もヒジャブを被った若い女性のグループに遭遇して少しお話を交わしましたが、彼女たちは日本で働いてもう5年にもなるんだとかいうことでした。
 

 

日本にもしイスラム系の金融サービスがあったらきっと選びたい人多いだろうなと思います。
 

 

バーレーンの通貨庁イスラム金融機関監督局長(当時)の方がイスラム教徒の顧客を3つに分類しています。
 

 

①宗教色が強くイスラム金融のみを使う
 

 

②一般金融と条件が同じならばイスラム金融を選ぶ
 

 

③たんに収益性の高い方を選ぶ
 

 

(本書P33より)

 

 

ムスリムでない人もイスラム金融サービスを利用しています。
 

 

「資金調達をする人にとってはより低コストとなる場合がある」ことだったり、「イスラム債権は一般の債権に比べ5~10ベーシス程度安くなる傾向がある」
 

 

イスラム預金などでは一般金融での預金の利率を上回ることも多いそうです。(P26ページより)
 

 

と昨日はここまで読みましたが、大変興味ぶかく、適宜図表なども入っていてわかりやすかったです。
 

引き続き読んでいこうと思います。
 

それではまた

 

 

 

 

 

 

 

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サラーム

アラビアニスタのライラです。

 

 

アラビア語の歌を通して、アラビア語の響きを楽しんでもらえたらいいなと思ってます。
 

 

アラビア語のを学ぶ人の悩みの中にアラビア語が聞き取れるようになりたいですという声がよくあります。
 

 

アラビア語に触れる時間が純粋に少ないという場合は、
 

 

学習というなにかやらなければ!という雰囲気から離れてただただ音に浸ってみるという時間も
 

 

あるといいですよとお伝えしています。
 

 

今日の歌姫さんは NOEL KHARMANさんです。
 

 

ADELEの「HELLO」を歌ったあとに、アラビアの歌手ファイルーズの歌が続き、そのあとに二つの曲が重なって聞こえてきます。

 

 

カバー曲でも十分に歌い手さんの良さは感じられますし、MashUpでは聞いたことのある曲がまた新しい形で聞けるわくわく感もあります。
 

 

このMASHUPという手法なのですが、一つの曲からはボーカル部分を取り出し、もう一つの曲からはメロディーを取り出して、それを合わせるという手法です。
 

 

そしてマッシュアップという作りになっているNOELさんのビデオがあったので聞いてみてください。

 

 

 

 

音楽に詳しくないけれど、音楽は誰でも楽しめるところが本当にいいところですね。
 

 

せっかくなので、ADELEのHELLOのオリジナル曲とファイルーズの ケーフェックアンタ を聞いてみましょう。
 

 

ADELE 「HELLO」最近の曲ではありませんが、とても良く耳にした曲でした。叫んでいるのではないのですが、ボリュームのある声がパワフルに胸に刺さってきます。
 

 

 

FAIROUZ 「Kifak Inta」
 

 

ファイルーズの曲もアラブ圏ではとてもよく知られています、懐かしの歌メロ!という番組があったら必ず一曲は入っていそうです。カバー曲も沢山でています。

 
ADELEとファイルーズを聞いたあとに最初のNOEL KHARMANさんの曲にもどると、2曲がどのように一つの曲になったのか耳が楽しめると思います。

 

Kifak Inta

 

 

それではまた
 

アラビア語の方言は国ごと(おおおそですが)にあります。日本で方言といえば地方単位なので、くくりが大きいなとおもいます。
 

 

今日はモロッコ方言についてです。
 

 

モロッコ方言は沢山の言語からの影響を受けています。
どれぐらい違う言語から語彙が入っているかといいますと、スペイン語、フランス語、ベルベル語からなどです。本当に沢山でびっくりします。

 

 

モロッコの方は標準アラビア語のボキャブラリーを多めにして話したりすることで、他のアラビア語方言の人と会話ができます。おそらくですが、アラブ語圏の中でも多言語話者が多いのはモロッコなのではないでしょうか。
 

 

標準アラビア語や各方言アラビア語を知っている方にとっては、モロッコのアラビア語は共通する部分もあるので、一からアラビア語を始める方よりかはわかりやすいはずです。
 

 

学びたいアラビア語がどれなのか決める

 

 

学習する前に、できるだけ自分が一番知りたいことに近い方言を選ぶと学んだあとに「あれ?」となりにくいです。
 

 

モロッコアラビア語が必要という方は、先にモロッコアラビア語を学ぶことをお勧めします。
 

 

今回RYMさんの曲を紹介します。
 

 

ALATIF です。
 

 

 

 

曲の音だけでも追っかけてみたい方はこちらのビデオで、ローマ字読みで歌詞になります。
 

 

もう、このローマ字読みというのはモロッコのリスナーか、その方言のわかるリスナーにしかわからないですよね。

 

 

cloudy version

 

 

歌詞の出だしを少しだけ

 

 

どこで単語が切れているんだろうというぐらい、なめらか~に音が続いていきます。標準のアラビア語よりも単語の出だしに母音が付かないことの多いモロッコアラビア語。
 

 

子音を瞬間さっと言って、その分軽ーく次の単語に繋がっていってしまうんですね。
 

 
母音が付かないという意味の記号の話はこちらから
 ↓↓


 

 


 

 


 

 


 

 


 

 

標準アラビア語と共通のボキャブラリーの部分は意味がとりやすかったのですが、その他の部分はモロッコアラビア語のボキャブラリーをもっと仕入れないといけなさそうです。
 

 

基本的な語彙だけでもある程度あると、モロッコアラビア語の特徴がつかめますので、こういった書籍をざっと眺めてみるのもオススメです。
↓↓

 

 

モロッコアラビア語と標準アラビア語が音が似ているけれど、細かく見ると違う単語がありましたのでまた次の記事で紹介できたらと思います。