ヨーロッパ系の言語の文字といえばアルファベットです。
英語は癖のないアルファベットを使います。
英語の姉妹的存在のフランス語は ちょっといろいろな記号を使います。
スペイン語も少しつかいます。
ロシア語は、アルファベットとは少し違うキリル文字をつかいますが、アルファベットに似た形を多くもっています。
パッとみただけで最近のヨーロッパ言語で使われている文字の形は、おおよそアルファベットの形をしているといってもいいのではないでしょうか。
ヨーロッパを外れると、そこにはかなり様々な文字が現れてきます。
ヨーロッパからみたら最果ての島日本。
そこではカタカナ、ひらがな、漢字とローマ字が入り乱れて使われています。
その華麗なる入り乱れた文字たちをみた、ヨーロッパ圏の人ってどうおもうんでしょうね。
フランス人で日本のアニメや日本の江戸時代の文化はたまた、古い文学に興味がある人は、日本の文字に理解を示してくれます。
「おもしろい」とか「かわいい」とポジティブな感情をもって、文字を学んだりする人も多いようです。
変わった文字をもっている文化でも興味があったりするとそこには、その文字に対する壁というものがとっぱらわれるような気がします。
でも、特に興味もない、日常的にも感情的にもつながりのない国の文字だったら。
それはもう、「いったいなに?」といった間隔に包まれ、「謎」といってもいい存在になるんじゃないでしょうか。
日本人からみると、距離的にはフランスと同じぐらい離れている国エジプトの文字はどうでしょうか?たぶん興味がなければ、いったい何語を話している?いったい何文字? エジプト語?と思う方もいるかもしれません。
エジプトではアラビア語がつかわれていて、アラビア文字が使われています。
北アフリカ諸国のうちの、チュニジアなどでは、アラビア語のほかにフランス語、ベルベル語が公用語として使われています
アラビア語を学びにチュニジアにいったことのある人はスーク(市場)で買い物をするときに、値段とかをフランス語でいわないと通じないから困ったと話してくれました。
フランス語の使われる頻度がとても高く、公文書やテレビなどでもフランス語がつかわれるようです。
ちょっと話しが飛んでしまいましたが、フランス語スクールで配信される映像などをよくよく見ていると、アラビア系の衣装を身にまとった人がホテルの待合室のいすに腰掛けていたりします。最初は北アフリカの国のひともよく観光に行くんだろうななどと思っていました。
フランスと北アフリカ諸国のつながりについてはあまり詳しくないのですが、どうもフランスにはさまざまなルーツを持つ人たちがたくさんいるんだということをうっすらと感じるようになりました。
大きくフランスの文化という主旋律がありながらも、伴奏のように様々な国のエッセンスが溶け込んでいる部分があるんだなということも感じるようになりました。
本当にフランスに住んでいれば、もっと肌感覚でそういうことがわかるんでしょうけれど、あくまで雰囲気です。
そういう想像をするようになったのも、ここ最近日本でも普通に近所の小学校にまったく日本の言葉がわからないという子供さんが転校してきたという体験をしたり。
テレビでも愛知県のある小学校ではバイリンガル放送で運動会が行われるという場面を見る機会がありました。突然きいたこともない国の人が隣に越してきたということもあるかもしれません。
言葉というのは面白くて、人間が一人いれば学びはじめることはできます。
でもその人に話かけたり、知りたいという気持ちがないと無理なんですけどね。
その人がそばにいれば、それを物差したりして伝えることができますし、表情を見ながらシンプルな言葉を繰り返せば何のことをいっているかわかります。
それからスマホにもいろいろなアプリがありますので、使うことができればかなりの補助になったりします。
でもやっぱり謎の国の文字は謎だし、わけがさっぱりわからないだろうと思うわけです。
突然エジプトと書きましたが、20年前に初めて訪れたエジプトといろいろご縁があってアラビア語は身近な言葉となりました。
アラビア語の文字なんて、謎の文字と思う人がほとんどだろうなと思います。
「もし隣にアラビア語を話す人が引っ越してきたら」ということを想定して、(あんまりなさすぎる場面設定かもと思いながら)「謎」かもしれませんが、もし少しでも興味を持ってもらえるようなことができたらあまり不安にならないきっかけづくりができる?
まだ何ができるかわかりませんが、アラビア語文字のことを書いてみようと思います。
第一弾はアラビア語のミームです。ちょうど エムみたいな発音を担当する文字です。昔エジプトではヒエログリフという文字がつかわれていましたが、そのときに蛇をかたどった文字が今のアラビア語のミームにとても似ています。(向きが逆ですけれど)