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カテゴリー:秘密のアラビア語シリーズ

クリスマスといえば、フランスなどではとても大切な行事です。

 

いつもはバラバラに住んでいる家族が集まるのです。

 

日本でいうお正月に近い感覚です。

 

日本のクリスマスはどちらかというと、飲み会。

 

子供たちが甘いものとプレゼントをもらう行事。

 

恋人がいない人はクリスマスを口実に思いを打ち明けるとか。

 

そんな日です。

 

と人とのつながりをたどっていくと、クリスマスのつながりにはやはり聖母マリア様がいます。

 

今日は聖母マリアの家族、家系についてアラビア語で学んでみたいと思います。

 

聖母マリア様

 

聖母マリア様は、ユダヤの民です。

そしてそのユダヤの民のなかでも預言者が多くいる「イムラーン」という家系の生まれです。

聖母マリアはアラビア語では「マリヤム」といいます。

 

聖母マリアが生まれるまえ、彼女の母親は神様にこう祈ったといいます。

 

「どうか子供を授けてください、授かったならば神に仕える身としてささげます」

 

願いは叶って、子供がうまれます。

 

当時のユダヤの民の社会では、神につかえることができるのは男性のみでした。

 

ユダヤの寺院にはいって、祈ることができるのは男性のみだったのです。

 

でも、そこは「イムラーン家」という由緒ある一族のゆえんでしょう、特例が許されました。

 

寺院の外の隅っこのほうに小さな小屋というか部屋を与えられます。

 

6歳ぐらいまで母の元で過ごしたのち、エルサレムにあるその寺院に行って過ごしました。

 

 

マリアム様の親戚

 

マリアムというのはアラビア語で こう書きます。

 


 

イムラーン家 というのはこのように書きます。

 

マリアム様が一人でエルサレムにある寺院で過ごしているときには後見役として親戚の人。

母方のおばと結婚をしていた、預言者ザカリーヤーでした。

 

このイムラーン家というのは、預言者がたくさんいる家系だったのです。

 

 

アラビア語で「おじ」「おば」の読み方

 

アラビア語で 母方の 叔母は  ハーラ

 

母方の叔父は  ハール

 

父方の 叔母は  アンマ

 

父方の叔父は   アンム

 

といいます。

日本では、おじとおばの見分け方は漢字でのみしますが、アラビア語では言葉で区別があります。

 

現代のアラビア語社会でのコミュニケーション

 

アラビア語を話す国はたくさんありますが、例としてエジプトをあげてみます。

 

この「おじ」と「おば」という言葉はエジプトで生活する際に非常に役に立ちます。

 

家に遊びに来る人というのは、おおきく囲って「親戚」の場合がたいへん割合として多いです。

 

友達と出会うのは、家の外であるカフェテリアだとか、ナーディという会員制のクラブでのことが多いのです。

 

そして、紹介をしてもらうときに、名前とプラス其の人との関係がいわれます。

 

マリヤムの親戚のザカリーヤさんを説明すると

 


サイイドナー ザカリーヤ ゴウズ ハーラット マリヤム

イブナット イムラーン ワ アブー サイイドナーヤヒヤー

 

サイイドナー ザカリーヤ 預言者ザカリーヤは

 

ゴウズ ハーラットマリアム マリアムの 母方の叔母の夫で

 

イブナットイムラーン  イムラーンの息子で

 

ワ アブーサイイドナーヤヒヤー 預言者ヤヒヤーの父おやです。

 

かなりこんがらがる表現だと思います。

 

でも1400年前から存在する本のなかと同じような表現で、今もアラビア語で親戚は表現します。

 

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古代エジプトといいますけど、その時代というのは結構ながいです。古代エジプトの神話というのも時代によっていろいろあります。

 

その中の一つの神話では、すべての神々は海から生まれたというものもあります。

 

そのときに登場する海はヌンといわれます。

 

アラビア語で海は?

 

海の神 ヌンという言い方ではなくて、ヌンそのものが海と同じに語られます。

 

当時の人がヌンと発音していたかどうかはわかりませんが、現在エジプトの

 

地に住む人々は海をアラビア語で「بحر 」と表現します。

 


 

エジプトは世界で最も長い河であるナイル河があり、古代エジプトも

 

ナイルの賜物とヘロドトスが語っているように、ナイル河という水源があってこそ繁栄したのです。

 

そんな大切な水を古代の人々がすべての神々を生み出した源泉と考えるのも

 

何となく納得できてしまうかもしれません。

 

アラビア語で水に関する表現です。

 

まず、先ほど登場した 海  バハル

 

それから湖 は 海から派生した言葉で ボヘイラ

 


 

砂漠にあるオアシスは ワーハ

 


 

ミネラルウォーター

 

エジプトで売られているミネラルウォーターは各地のオアシスが原料になっているので、

 

ミネラルウォーターの名前にはオアシスの名前がついているものもあります。

 

よくエジプト滞在中にどの水がおいしいか飲み比べたりしていました。

 

どれがおいしかったのか忘れてしまって残念です。

 

シーワ・オアシスというのがあって、そこからの水がボトリングされている、

 

シーワという商品名のお水もありました。

 

アラビア語で水はなんと表す?

 

マーっ

 


 

マという音は赤ちゃんでも簡単に出せる音のうちの一つです、

 

マンマー  ンマ どと、初めての言葉といえるかどうかわかりませんがなんだか

 

言葉っぽく口からでる最初の音は「マ」です。

 

生きるために大切な水が「マ」という音をもっているのはなにか意味があるのかもと思ったりします。

 

エジプトアラビア語では水は?

 

先ほど上げた 水という言葉は正則アラビア語で表現したときです。

エジプトアラビア語で日常的に話される水という言葉は「マイヤッ」といいます。
 


 

水にまつわるアラビア語

 

水と同じ 綴りをもったほかの言葉

 

マーッ と同じつづりが単語の中にはいっているものを2つあげてみます。

 

血  

 

単数形 ダム

 


 

複数形 ディマーッ


 

空 

 

 

注目ポイントは、ミーム アリフ ハムザ と同じ部分が 血の複数形にも、空にも入っているのがわかりますか?

上のアラビア語は 水というアラビア語で、ミーム アリフ ハムザ 並んでいます。

新しい言葉を覚えるときには、似ている部分を見つけて印象づけていくととても覚えやすいです。

 

たとえば、血は 赤い水のようだということで、 

 

空は水が落ちてくる場所ということで、

 

編集後記

 

改めて最近古代エジプトの遺跡などを眺めてみるのですが、

 

面白いですね。それにとても美しいです。

 

時代が変わって、そこに住む人々のいろいろが変わっても、

 

エジプトという土地には必ず神の存在が日常に溶け込んでいることを

 

感じることができます。

 

最後に、原始の神々を作ったとされる海=ヌン の姿を

 

遺跡の中にみることのできる場所があります。

 

セティ一世の遺跡の中に描かれています。

 

遺跡の中に彫られている神が誰なのか知る手がかりは、直ぐそばにあるヒエログリフが

 

ヒントになります。

 

ヌンは水にまつわる存在なので、3つの水がめ、 ギザギザ模様の波、水がめをおく台座 この

3つで構成された文字が カルトゥーシュの中にはいっているのでよーーーーく見ると

どこにあるかわかるかもしれません。

 

 

この映像の中にヌンがいるかな??、これはアビドスの遺跡です。

 

 ↓

 

今日登場した古代エジプト神話の神は ヌンでしたが、個人的に好きな夜の女神さまについての記事もあります、

合わせてどうぞ。

 ↓↓

 

 

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古代神話においては、世界各地に様々な神様が登場します。

 

日本でも、ギリシアでもエジプトでも。

 

もしそんな古代の神様の中で一番好きなのはどれですか?

 

といわれたら「天空の女神ヌト」を迷わずあげてしまいます。

 

夜と天空をつかさどる女神の名前

 

ヌトとかヌートというのはローマ字で書くと、NとT の音が入ります。

 

すでにヒエログリフではどんな発音をされていたのかまったくわからないので想像にまかせるしかないのですけれど。

 

古代エジプトの文化というのは、そのままギリシア文化にも深い影響を及ぼしていますので、ヨーロッパ言語とはいくらか繋がりがあるのかもしれません。

 

NUTが夜を表す言葉として現代にも語り継がれていると思うとおもしろいですよね。

 

 




 

フランス語で夜は女性名詞

 

たとえばフランス語で「夜」は LA が冠詞につきます。

 

夜が女性名詞だからです。

 

姉妹のような関係にあたる、スペイン語ではどうでしょうか La noche  でやはり女性名詞で LAがつきます。

 

夜というのは女性と関係がある?

 

古代エジプトでは天空の女神NUT は 天空にある星々を生み出すというか再生させる存在として考えられていました。

 

太陽も例外ではなく、女神NUTが飲み込んでまた生み出すものの一つでした。

 

エジプトの壁画を簡単にみられる方法として、お土産やさんにあるパピルスペーパーに描かれた図柄が参考になります。

 

NUTは大地をアーチ型に覆うようにするポーズでえがかれます。

 

ときどき星のちりばめられたブルーのドレスを纏っていることもあります。

 

NUTの体のなかを太陽が通っていって、生まれるという図もえがかれます。

 

壁画の絵というのは当時の人々の考え方がそのまま描かれているので、詳しく解説を聞くとへ~ってなります。

 

女性を表す表現

 

女性とか女神というのは何かを生み出すものの象徴として語られてきました。

 

例えば大地の女神とかですね。

 

大地というのは穀物や植物がはえてくる土台というか母体のような働きをするので、女性にたとえられます。

 

アラビア語で夜

 

アラビア語で夜はなんというのでしょうか。

 

NUTのように NとTの音が入った単語なのでしょうか。

 

アラビア語で夜は ライラ  といいます。

 

女性の名前でライラとつけることもよくあります、音としてもとてもきれいだなと思います。

 

千夜一夜物語のアラビア語で題名をいうと、アルフ レイラ ワ レイラ といいます。

 

 

アルフ 千

 

ライラ  夜

 

ワ と

 

最後にパピルスペーパーに描かれたNUTの絵が見られるYOUTUBEがあるので興味がある方はどうぞ。

 

 ↓↓

アラビア語について興味がある人はこちらの記事もおすすめです。
 ↓

女神ヌートの足先について
 ↓

ティムさんがどういう経緯でたくさんの外国語を学ぶようになったのかということを話しています。

 

外国語を学ぶということの楽しさ、外国語を学ぶということはどういうことなのかの一つの答えを教えてくれます。

 

この「Breaking the Language Barrier 」というタイトルはTEDの原題です。

 

17か国語を話すときくと、この人はどうやって外国語を覚えたのだろうか?
 

とまず疑問に浮かぶのではないでしょうか?

 

ティムさんの外国語学習の道のり

 

最初に外国語を学んだのは学校でのフランス語で単語は覚えたけれど、流暢に話すということはなかったといっているので、意外です。

 

この「学校でのフランス語」というのは自分で学ぶ意味が見つかっていない状態で言葉を学んでいる状態だと思います。

 

アメリカだったら外国語の授業は、コミュニケーション中心の教え方なのかな?と期待しましたが、もしかしたら日本の英語教育とあまり変わらないのでしょうか。

 

 



次にティムさんは中東問題に興味をもって、ヘブライ語を学び始めました。

 

ヘブライ語のラップ音楽を聞いて歌詞を覚えたり歌ったり。

 

チャットを利用して、ヘブライ語話者と話したりもします。

 

そうしたら!一つの言語を理解できるベースができたことを体感として持つことができたそうなんです。

 

語学の学習というのは、文法書をいったりきたりだけではなく、こうやって音と親しんだり、じっさいに使ってみることがとても大切です。

 

相互学習システムと独学

 

ティムさんの外国語学習ほうは「独学」をベースにしています。

 

自分の学習のスタイルの中でトライ&エラーをして自分の中で、これは覚えやすいというのをつかみながら進んでいきます。

 

単語を忘れてしまわないようにするために、実践したキケロの記憶術の方法はおもしろかったです。

 
こちらの本のなかにも、キケロの記憶の宮殿について
書かれています。
 ↓

決定的に語学学習の仕方がかわったのは、ネイティブと実際にやり取るする体験を積んだことだというのはとても納得します。

 

自分の発音が少し違うのを、何度もネイティブの人が一緒に発音してくれる。

 

こうやって相互に学習をするというのはなにかエネルギーの交換でもしているような体験だと思います。すごく熱気がわきます。

 

そして語学が身につくスピードが違います。

 

アラビア語が話せるようになったとき、ちょうどティムさんのようにネイティブの人と日本語の交換レッスンを何度もしていました。

 

フランスでも語学の交換レッスンが盛んだと聞いたことがありますが、日本語ペラペラのフランス人が多いのもそのためでしょうか。

 

どうして外国語を学ぶのか

 

言葉は文化と深く結びついているので、言葉を学ぶことは相手の文化を知ることになる。

 

だとすると、言葉を学ぶということは自分の考え方のなかに、新しい考え方や世界観を取り込むことをしているといえそうです。

 



隣の外国人

 

ティムさんはNYに在住で町を歩くだけで世界中の言語と出会うことができるといいます。

 

そういったことは、日本でももうすでに起こっています。

 

 

私の住んでいるのは名古屋の端っこのほうなのですが、まったく日本語の話せないインドネシアのお子さんが新入生としてやってきました。

 

インドネシアのお子さんのお名前がカタカナで書かれています。

 

アミーラ・アブドルマリク さんです。(仮名)

 

アミーラというのは、姫、アブド 僕 マリク 王 

 

(マリクというのは神を別名で呼ぶときの名前でもあり、アブドルマリクで、神の僕という意味になります。)

 

インドネシアの宗教はイスラム教なので、お名前もアラビア語由来の事があるのだと解かります。

 

異文化との出会い

 

 

日本の学校へ通っている以上アミーラちゃんは日本語の学習がこれから必要になってきますが、アミーラちゃんがインドネシアから来た事やそのことで回りの人がインドネシアについて知るような機会はあるのでしょうか?

 

異文化理解とか異文化コミュニケーションというとなんだかよくわかりません。

 

できればめんどくさそうだし、関わり合いにならないほうがいいのではと思う気持ちのほうがしょうじき大きいです。

 

でもアミーラちゃんのことをうちの子供に話したり、アミーラちゃんのお母さんと学校であったときに、話しかけてみたりするのは最初の一歩かなと思いました。

 

最後に

 

外国語を学んでいると、その国の国の文化もわりとすんなりと「そういうものなんだ」とまず受け止めることができるという経験を何度もします

 

すべての人が学ぶべきとかそういうものではありませんが、もし機会があったら身近な外国語について一つでも二つでも知ってみると、絶対面白いですよ~と声を大にしていいたいです。

 

しかも具体的に何とは言いずらいのですが、心に良い効果をもたらします。

 

TIM さんのお話しはこちらのビデオで聞くことができます。