アラビア語の方言は国ごと(おおおそですが)にあります。日本で方言といえば地方単位なので、くくりが大きいなとおもいます。
今日はモロッコ方言についてです。
モロッコ方言は沢山の言語からの影響を受けています。
どれぐらい違う言語から語彙が入っているかといいますと、スペイン語、フランス語、ベルベル語からなどです。本当に沢山でびっくりします。
モロッコの方は標準アラビア語のボキャブラリーを多めにして話したりすることで、他のアラビア語方言の人と会話ができます。おそらくですが、アラブ語圏の中でも多言語話者が多いのはモロッコなのではないでしょうか。
 
標準アラビア語や各方言アラビア語を知っている方にとっては、モロッコのアラビア語は共通する部分もあるので、一からアラビア語を始める方よりかはわかりやすいはずです。
学びたいアラビア語がどれなのか決める
学習する前に、できるだけ自分が一番知りたいことに近い方言を選ぶと学んだあとに「あれ?」となりにくいです。
モロッコアラビア語が必要という方は、先にモロッコアラビア語を学ぶことをお勧めします。
今回RYMさんの曲を紹介します。
ALATIF です。
曲の音だけでも追っかけてみたい方はこちらのビデオで、ローマ字読みで歌詞になります。
もう、このローマ字読みというのはモロッコのリスナーか、その方言のわかるリスナーにしかわからないですよね。
cloudy version
歌詞の出だしを少しだけ
どこで単語が切れているんだろうというぐらい、なめらか~に音が続いていきます。標準のアラビア語よりも単語の出だしに母音が付かないことの多いモロッコアラビア語。
子音を瞬間さっと言って、その分軽ーく次の単語に繋がっていってしまうんですね。
母音が付かないという意味の記号の話はこちらから
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標準アラビア語と共通のボキャブラリーの部分は意味がとりやすかったのですが、その他の部分はモロッコアラビア語のボキャブラリーをもっと仕入れないといけなさそうです。
基本的な語彙だけでもある程度あると、モロッコアラビア語の特徴がつかめますので、こういった書籍をざっと眺めてみるのもオススメです。
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モロッコアラビア語と標準アラビア語が音が似ているけれど、細かく見ると違う単語がありましたのでまた次の記事で紹介できたらと思います。