古代神話においては、世界各地に様々な神様が登場します。
日本でも、ギリシアでもエジプトでも。
もしそんな古代の神様の中で一番好きなのはどれですか?
といわれたら「天空の女神ヌト」を迷わずあげてしまいます。
夜と天空をつかさどる女神の名前
ヌトとかヌートというのはローマ字で書くと、NとT の音が入ります。
すでにヒエログリフではどんな発音をされていたのかまったくわからないので想像にまかせるしかないのですけれど。
古代エジプトの文化というのは、そのままギリシア文化にも深い影響を及ぼしていますので、ヨーロッパ言語とはいくらか繋がりがあるのかもしれません。
NUTが夜を表す言葉として現代にも語り継がれていると思うとおもしろいですよね。
フランス語で夜は女性名詞
たとえばフランス語で「夜」は LA が冠詞につきます。
夜が女性名詞だからです。
姉妹のような関係にあたる、スペイン語ではどうでしょうか La noche でやはり女性名詞で LAがつきます。
夜というのは女性と関係がある?
古代エジプトでは天空の女神NUT は 天空にある星々を生み出すというか再生させる存在として考えられていました。
太陽も例外ではなく、女神NUTが飲み込んでまた生み出すものの一つでした。
エジプトの壁画を簡単にみられる方法として、お土産やさんにあるパピルスペーパーに描かれた図柄が参考になります。
NUTは大地をアーチ型に覆うようにするポーズでえがかれます。
ときどき星のちりばめられたブルーのドレスを纏っていることもあります。
NUTの体のなかを太陽が通っていって、生まれるという図もえがかれます。
壁画の絵というのは当時の人々の考え方がそのまま描かれているので、詳しく解説を聞くとへ~ってなります。
女性を表す表現
女性とか女神というのは何かを生み出すものの象徴として語られてきました。
例えば大地の女神とかですね。
大地というのは穀物や植物がはえてくる土台というか母体のような働きをするので、女性にたとえられます。
アラビア語で夜
アラビア語で夜はなんというのでしょうか。
NUTのように NとTの音が入った単語なのでしょうか。
アラビア語で夜は ライラ といいます。
女性の名前でライラとつけることもよくあります、音としてもとてもきれいだなと思います。
千夜一夜物語のアラビア語で題名をいうと、アルフ レイラ ワ レイラ といいます。
アルフ 千
ライラ 夜
ワ と
最後にパピルスペーパーに描かれたNUTの絵が見られるYOUTUBEがあるので興味がある方はどうぞ。
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女神ヌートの足先について
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