古代エジプトといいますけど、その時代というのは結構ながいです。古代エジプトの神話というのも時代によっていろいろあります。
その中の一つの神話では、すべての神々は海から生まれたというものもあります。
そのときに登場する海はヌンといわれます。
アラビア語で海は?
海の神 ヌンという言い方ではなくて、ヌンそのものが海と同じに語られます。
当時の人がヌンと発音していたかどうかはわかりませんが、現在エジプトの
地に住む人々は海をアラビア語で「بحر 」と表現します。
エジプトは世界で最も長い河であるナイル河があり、古代エジプトも
ナイルの賜物とヘロドトスが語っているように、ナイル河という水源があってこそ繁栄したのです。
そんな大切な水を古代の人々がすべての神々を生み出した源泉と考えるのも
何となく納得できてしまうかもしれません。
アラビア語で水に関する表現です。
まず、先ほど登場した 海 バハル
それから湖 は 海から派生した言葉で ボヘイラ
砂漠にあるオアシスは ワーハ
ミネラルウォーター
エジプトで売られているミネラルウォーターは各地のオアシスが原料になっているので、
ミネラルウォーターの名前にはオアシスの名前がついているものもあります。
よくエジプト滞在中にどの水がおいしいか飲み比べたりしていました。
どれがおいしかったのか忘れてしまって残念です。
シーワ・オアシスというのがあって、そこからの水がボトリングされている、
シーワという商品名のお水もありました。
アラビア語で水はなんと表す?
マーっ
マという音は赤ちゃんでも簡単に出せる音のうちの一つです、
マンマー ンマ どと、初めての言葉といえるかどうかわかりませんがなんだか
言葉っぽく口からでる最初の音は「マ」です。
生きるために大切な水が「マ」という音をもっているのはなにか意味があるのかもと思ったりします。
エジプトアラビア語では水は?
先ほど上げた 水という言葉は正則アラビア語で表現したときです。
エジプトアラビア語で日常的に話される水という言葉は「マイヤッ」といいます。
水にまつわるアラビア語
水と同じ 綴りをもったほかの言葉
マーッ と同じつづりが単語の中にはいっているものを2つあげてみます。
血
単数形 ダム
複数形 ディマーッ
空
注目ポイントは、ミーム アリフ ハムザ と同じ部分が 血の複数形にも、空にも入っているのがわかりますか?
上のアラビア語は 水というアラビア語で、ミーム アリフ ハムザ 並んでいます。
新しい言葉を覚えるときには、似ている部分を見つけて印象づけていくととても覚えやすいです。
たとえば、血は 赤い水のようだということで、
空は水が落ちてくる場所ということで、
編集後記
改めて最近古代エジプトの遺跡などを眺めてみるのですが、
面白いですね。それにとても美しいです。
時代が変わって、そこに住む人々のいろいろが変わっても、
エジプトという土地には必ず神の存在が日常に溶け込んでいることを
感じることができます。
最後に、原始の神々を作ったとされる海=ヌン の姿を
遺跡の中にみることのできる場所があります。
セティ一世の遺跡の中に描かれています。
遺跡の中に彫られている神が誰なのか知る手がかりは、直ぐそばにあるヒエログリフが
ヒントになります。
ヌンは水にまつわる存在なので、3つの水がめ、 ギザギザ模様の波、水がめをおく台座 この
3つで構成された文字が カルトゥーシュの中にはいっているのでよーーーーく見ると
どこにあるかわかるかもしれません。
この映像の中にヌンがいるかな??、これはアビドスの遺跡です。
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今日登場した古代エジプト神話の神は ヌンでしたが、個人的に好きな夜の女神さまについての記事もあります、
合わせてどうぞ。
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古代エジプトの遺跡とか神話はやっぱりいいわね~と思われているそこのあなた!
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